東洋医学で血のめぐりを大事にする理由

 

寒くなってくるこれからの季節にお伺いする症状で多いのは、

 

雨や気温の変化で動くのがしんどかったり、

からだが冷えてだるさを感じたり、

お仕事の疲れや、寝不足などが続いてたり、

首肩コリが何をしても軽くならなかったり、

腰の痛みから股関節周囲に痛みが移ったり、

 

ほかにもツライ症状はあると思うのですが、

 

 

動かしたくても、痛みで動かせない(ToT)

 

 

・・・というような症状が多いようです。

 

 

 

東洋医学的にも、

寒さは血のめぐりに対してマイナスの影響を及ぼす

もっとも毒の強い外邪(がいじゃ)であるとされています。

 

 

本当にそのように書かれてあるのですが、表現のしかたが全然マイルドじゃないですよね(笑)

でもそれは、おそらく、そのくらい「寒さ対策は気を付けて!」という先人からのお知恵なのかもしれません。

 

 

極端なハナシ、血がめぐらなくなって

血流が完全に止まったら、当然、人間は生きていけないわけで、

 

 

からだが冷えたり、

筋肉のコリが強くて血管も締め付けたり、

糖分・脂肪分などの摂り過ぎで血管内を傷めたり、

また、内出血など血管自体にダメージがあったり、

 

 

そうしたいろんな要因で、

血液の流れがスムーズにいかない、

血のめぐりが悪くなる、ということは、

 

 

からだとココロは正常なはたらきを望んでいるのに、

それに見合った充分なエネルギーを送りにくくなるということ。

 

 

動きすぎると疲れてしまうけれど、

 

 

動かな過ぎても、ひとは疲れて、

ストレスを感じるようになってしまいます。

また、疲れてくると、頭が働かない、目が見えづらくなって(働かなくなって)ストレスを感じるということもあると思います。

 

 

ストレスによる疲れを感じているとき、

血のめぐりが全身に注がれるのではなく、

からだの一部分だけ(頭や眼など)に偏っためぐり方になりやすく、

全身の歪み・アンバランスを引き起こすことが多いようです。

 

 

 

 

東洋医学の世界で、

 

 

血のめぐりを

とても大事にする理由は、

 

 

イキイキと元気に全身がバランスよく、

すこやかに活動できるエネルギーを

血のめぐりから得ているから(o^v^)ノ

 

 

先人たちは、そのように考えたようです。

 

 

香庵の鍼灸治療でも、

「血のめぐりが良いかどうか」はとても重要視しています。それが治療を受けられる方の「元気エネルギー」に直結しているから。

そのため、鍼灸治療の最初のアプローチは、

全身のアンバランスを整えるのと同時に、

血のめぐりを良くする「ツボ」をつかって、

まずはからだのベースを整えるところからスタートします。

 

この時につかう「ツボ」は、その方の体質や

その日のコンディションに合わせて選択していくオーダーメイド。

 

 

足の長さがズレていらっしゃる方でも、

その方にだけ合った「ツボ」を使うと「骨盤矯正」しなくても、

鍼1本、1mm以内の皮ふへの刺激でも足の長さはピタッ!

と揃ってくる、ということです。

それは「私が鍼したからよ!スゴイでしょ?」って

いうことでは、もちろんなくて、

 

 

 

ひとのからだには、

 

 

 

自分のからだの歪みや、

血のめぐりの滞りや、

左右の足の長さのズレなどを、

 

 

 

整える能力がもとから備わっている、

ということです。

 

 

 

 

鍼灸師とは、

その方ご自身に備わっている、

からだを調整したり回復していく能力を、

「ツボ」を使って引き出すサポート役だと思っています。

 

 

主役は、鍼灸治療を受けるご本人なので、

ご自身での普段のセルフケアとして、

温めたり、ストレッチをしたりすることも、

無理のない範囲でオススメすることもありますし、

 

 

やはり古来から伝わる「養生法」も、

自分自身を活かしていくツールなので、

上手に活用して毎日を楽しく元気に過ごすのは大事ですよね。

 

 

 

セルフケアにしっかりコミットして、

その効果を最大限に活かせる

からだのコンディションづくりに、

鍼灸のサポートが役立てるとうれしく思います。

 

血のめぐりの良いからだとココロで

元気パワーを発揮する毎日を

過ごしていただきたいな、と思います。

 

本日もステキな一日になりますように!